DRINK ON EMPTY STMACH 002 - 1
2009年12月8日
元祖コラムニストの
へんてコラムで、2杯目
この道の奥のお家で貴重なお酒を手作りしていることを知り、訪ねて行って分けてもらった。
見つける楽しみ、味わう楽しみは、酒も本も一緒だ。
Believe it or not
「元祖コラムニスト」と言われる人がいます。
ロバート・レロイ・リプレー。1893年生まれのアメリカ人(1949年没)。200以上の国を訪れ、世界中の様々な珍しい話を取材して、「Believe it or not(信じようと信じまいと)」というタイトルのイラスト入りのコラムを新聞に長年書いていた人物です。
「Believe it or not(信じようと信じまいと)」は、1918年にアメリカの新聞のコラムとしてスタートしましたが、世界各国350以上もの新聞に連載されるようになり、30年間にもわたって世界中で大変な人気を博し、日本でも戦前・戦後を通じて、英字新聞のジャパン・タイムスに連載されていたそうです。
バルチモアの道路清掃夫、ラッキー・スリム・ブレスナーは、14日間連続して毎日1ペニー拾った。(1932年3月3日のコラム)
一七九二年は、年号ではなく、姓(名字)である。一七九二年家は、フランスのクーロミエルに住み、4人のこどもは、一七九二年一月、一七九二年二月、一七九二年三月、一七九二年四月と名づけられた。このうち、三男の一七九二年三月は、一九〇四年九月に亡くなった。
サム・ヘラーさんは、バージニア州リッチモンドで、ハム・セラー(ハムの製造販売)をしている。(1931年3月30日のコラム)
ウエスト・バージニア州のE・E・イースト氏と、イースト・バージニア州のE・E・ウエスト氏が、対面した。(同1937年2月5日)
ワシントンDCのI・M・ワイザー(I'm wiser……私はもっと賢い)さんは、メイ・B・ワイザー(May be wiser……多分もっと賢い)さんと、結婚した。2人の子供は、小さなワイザー(A little wiser……もうちょっと賢い)だ。(同1941年5月2日)
あはははは、よいですなあ。こんな話を毎日毎日どうやって拾ってたんだろう。90年以上も昔に始まったものなのに、現代のTwitterに通じるものもあるような……。
コラムは単行本化もされ、世界の40以上の国で出版されています。日本でも「世界奇談集-ウソのような本当の話」河出文庫(全3巻、初版1986年)というのが出ているのですが、もっと昔に出版された別のものもあるようです。現在は絶版で、Amazonで検索すると中古の出品のみ。
河出の文庫本の中古だと1円とかですが、もっと昔の文庫ではない版のコレクター商品には6000円といった値段がついています。
【付記】2013年3月10日
*2009年の終わり頃に見た時には、4万8000円!という、すごい値段が
ついているのがあったのですが、いま見るとない。
誰か4万8000円出して買ったんか?