地球の全部で暮らしてみたい 『全額回収一生旅行』始末記編  000 - 4

2000年 夏のある日 〜 2001年1月4日まで

全額回収一生旅行

 旅を終えて家に帰らずにすむ、簡単な方法。

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出発!


 装備を揃えてみたところ、背中のザックが二十数キロ、前に抱えるサブザックが十数キロという、えらい重さになりました。

 一生続く旅なのにパンツは三枚だけ……というぐらい、荷物は減らしてみたのですが、デジタル機器の関係で、どんなに頑張ってもこの重さ。強盗に襲われても、ぜんぜん走って逃げられない。どないしょ?

 二〇〇一年。

 信州・伊那谷の実家を出発した日は、雪でした。

 東京行きの中央高速バスの乗り場まで送ってもらう途中、大雪で実家の車が全く進めなくなり、立ち往生。

 アフリカでヒッチハイクをする状況は想定していましたが、まさか生まれ故郷の町を一歩も出ないうちから(実家を出てからたったの5分で)、いきなり吹雪の中ヒッチハイクになろうとは、思いもよりませんでした。

 寒いぞバカヤロー。アフリカ旅行なのに、なんで吹雪の故郷で凍えながらヒッチハイクをせにゃならんのだ。

 先々が思いやられる出発となったのでした。

肉骨茶/BAK KUT TEH 1.JPG出発した先のどこかでいつか食べることになるメシ